銀行の株価は低い
現在、日本の銀行の株価は軒並み低い状態が続いています。
PBRが1倍割れといった銀行もめずらしくありません。
PBRが1倍いかということは、その企業の本来の価値以上に株価が割安であるということを表していることになります。
メガバンクも低い水準
また地方銀行に限らずメガバンクにおいても株価は冴えません。
メガバンクといえば三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のことですね。
日本を代表するこれらの企業ですが、アベノミクス以降他の業種の株価に比べ成長が鈍化傾向にあります。
なぜ銀行の株価はこのような割安な状態で放置しているのでしょうか?
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銀行の株価が低い理由
低金利による収益減少
銀行の株価が低い理由に日本の低金利環境が挙げられます。
銀行は預金者から預かった資金で国債を買い、その国債の金利を主な収益源としてきました。
しかしながら現在は日銀の金融緩和により市場の金利水準は0%近い状態まで下落しています。
参照:三井住友銀行
0%近い水準であるため国債による運用をしても銀行は収益を稼げなくなってしまったのです。
よって銀行は従来のビジネスモデルでの収益源を失った結果、株価に対してもネガティブな影響が働き、株価が上昇しないという状況になっているということです。
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ネット銀行の登場
また新興勢力であるネット銀行の参入なども、銀行業の経営を圧迫する要因となっています。
店舗を持たない銀行は、それだけ人件費がかかりませんので、ATMの無償化やインターネットに特化したサービスを提供できるのです。
IT寄りの銀行だからこそ、IT化が進んだ現代において、ネット銀行は顧客の需要をうまく取り込めているとも言えますね。
今後、更に銀行のIT化が進むにつれて従来の銀行からネット銀行への遷移は増えていくことが予想されるでしょう。
まとめ
銀行の株価の今後
今後、銀行業界では統廃合が起こり、金利収入による今のビジネスモデルを展開できない銀行は早々に潰れていくことが予想されます。
地方銀行においては経営難から実際に統廃合をする銀行も現れ始めました。
三十三フィナンシャルグループ(FG)は30日、傘下の三重銀行(三重県四日市市)と第三銀行(同県松阪市)を2021年5月1日に合併させると発表した。新銀行名は「三十三銀行」とし、本店は四日市市に置く。
引用:福井新聞
今後、このような流れは急速に進み、銀行自体の数が日本全国で減少していくでしょう。
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