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日本は低金利国
日本は現在、超が付くほどの「低金利」国となっています。
銀行に預けても、金利はスズメの涙程しかもらえませんよね。
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そんな日本ですが、かつての金利は非常に高い水準にありました。
かつて日本の金利は高かった?

上の図をみると1990年代には長期金利が8%の水準であったのが分かるかと思います。
1990年代のバブル崩壊以降、政府は金利を引き下げ景気を刺激させるゼロ金利政策を実施しました。
その影響によりバブル以降は徐々に金利が低下し、ほぼ0%近い状態まで低下してしまっているのが分かると思います。
つまり景気が悪いため政府が意図的に金利を引き下げてきたという事ですね。
では今はどうでしょうか?
日経平均株価はアベノミクス相場によって2万4000円台まで上昇し、現在の景気は良くなったといえます。
本来であれば景気が良くなれば必然的に金利というものは上昇するはずです。
しかしながら現在も世の中の金利は低い状態がが続いています。
これはには一体どのような理由があるのでしょうか?
日本はなぜ今も低金利なのか
日銀による金融緩和
なぜ日本が低金利なのかという質問に端的に答えれば、日銀による金融緩和が行われているためです。
日銀は現在、市場に出回っている国債を一定額買い続けています。
これはどういうことかというと日銀が市中銀行などから国債を買い入れることで、市場にマネーを供給し経済を活性化させるという政策になります。
市場にマネーが供給されるとその資金は株式市場や不動産市場へと向かうことになりますので、今現在株式市場や不動産市場が盛り上がっているのにはこうした要因があるというわけです。
日銀の国債買い入れで金利は低下
日銀が国債を買い入れることで国債の価格は上昇します。
国債は元本保証なのに、なぜ価格が変動するの?と考えた方もいるかと思います。
実は国債というものは元本保証されているものの、満期までに市場で売買されるものなのです。
よって日銀が市場に出回る国債を買い入れるによって国債の価格が上昇するということになります。
そして価格が上がれば金利は価格に対する利回りが低下しますので、これが日本における金利の水準を押し下げているのです。
例えば現在100円で金利1%もらえる債権が、200円になった場合、利回りが0.5%に低下してしまうということですね。
低金利はいつまで続くのか
金融引き締め終了後金利は上昇?
さて、それではこの日本の低金利環境はいつまで続くのでしょうか?
現在、米国が金融引き締め政策を打ち出していますので、日本も今後あと数年で金利を引き上げに来ることが予想されます。
おそらく金利の引き上げは、東京オリンピック終了後の2020年以降となるでしょう。
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