野村ホールディングスがカーライルとオリオンビールを買収する理由は?なぜ証券会社がビール会社を買うの?

野村証券がオリオンビールにTOB!?

野村證券が国内ビール売上高5位のオリオンビールにTOBを実施することが発表されました。

野村ホールディングスと投資ファンドの米カーライル・グループは国内のビール売上高5位のオリオンビール(沖縄県浦添市)を共同で買収する方針を固めた。TOB(株式公開買い付け)を実施する準備を進めており、買収金額は数百億円になるとみられる。

引用:日経新聞

野村證券といえば、国内大手の店頭証券会社ですが、なぜ他業種であるビール企業にTOBを実施するのでしょうか。

今回は野村證券がオリオンビールにTOBを実施する理由について紹介していきたいと思います。

野村証券がオリオンビールを買収する理由

国内証券営業の停滞

まず第一に考えられる理由が、国内証券営業の停滞です。

現在も野村證券は60代後半から80代までの大口顧客から収益を稼ぐというビジネスモデルを続けていますが、顧客の高齢化に伴い、資産が若い世代へ流れるという循環が続いている状況です。

若い世代は当然、手数料が安いネット証券を利用しますので、今後の国内営業における市場は拡大しないことになります。

そういった意味でも、野村證券は新たな事業で収益を稼がざる負えず、子会社を通じて今回のTOBを実施することになったのです。

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シナジー効果による収益向上

二つ目の要因としてはシナジー効果により収益の向上が見込まれるためです。

野村證券は、国内における証券営業を収益の柱としていますが、リーマンショック後、欧州のリーマンブラザーズを買収したことにより、投資銀行部門にも力を入れています。

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よってTOBの実施で、オリオンビールの経営に関わることができれば、豊富な市場のデータを利用したコンサルティングが可能となり、オリオンビールの経営を今よりも改善することができるのです。

ソフトバンクのような投資会社になるための布石

三つ目の要因としては投資会社になるということです。

これはソフトバンクの影響が強いと考えられます。

ソフトバンクは現在日本でもトップ5に入る時価総額の大企業となりましたが、この成功の要因として、成長する企業にアーリーステージの段階から投資してきたという理由があります。

この成功体験から最近でもソフトバンク・ビジョン・ファンドを立ち上げ、IoTの分野で事業展開する企業を買収し続けていますよね

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このようなソフトバンクの成功体験を参考に、野村證券も今回の企業買収を布石とし、投資会社となるべく経営陣が舵を切ったのだといえますね。

ちなみにこのTOBは、野村證券が直接実施するわけではなく、18年1月に設立した子会社「野村キャピタル・パートナーズ(NCAP)」の1000億円を元手に投資するようです。

まとめ

証券会社の株価は、このアベノミクス相場においても不調続きです。

しかし、このような新しい事業を始めることで今後収益を生み出せる、ドル箱事業を作り出す可能性が生まれるはずです。

今後もこのような試みを積極的に行い、新たなビジネスモデルを生み出せれば、野村證券の株価は上昇していくでしょう。

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