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スマートデイズとは?
株式会社スマートとは女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」や男性向けシェアハウス「ステップクラウド」のサブリース事業などを展開していた会社です。
展開していたと過去形なのは女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」で失敗し、東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けたからです。
シェアハウスといえばテラスハウスを連想される方も多いかもしれませんが、そのブームに乗りシェアハウスを建て、不労所得を得ようというと流れが一時期ブームになっていたのです。
今回はスマートデイズが「かぼちゃの馬車」運営で失敗した理由と、スマートデイズの破綻によりなぜスルガ銀行が窮地に立たされているのかということについて説明していきたいと思います。
シェアハウス「かぼちゃの馬車」が失敗した2つの理由
かぼちゃの馬車が事業として失敗した理由は二つあります。
①シェアハウス事業への見込みの甘さ
一つ目はシェアハウス事業への見込みの甘さです。
実際にシェアハウスを建てたとしても、入居者がいなければ賃料は入ってきません。
現実問題、かぼちゃの馬車はシェアハウスを建てたものの入居者が入らず、空室率が高くなってしまいました。
しかも頭金なしで投資でき、30年間の家賃収入を保証」を謳い文句として事業拡大した結果、シャアハウスのオーナーだけが増え、入居者がは入らない物件がどんどん増えていってしまったのです。
②サブリースにより負債はスマートデイズに
二つ目の理由はサブリースという方法を使ったということです。
かぼちゃの馬車のビジネスモデルはサブリースと呼ばれるものです。
このサブリース契約とは、会社側が不動産のオーナーから部屋を一括して借り上げ、入居者へ貸し出してその管理・運営を行うというものです。
そして手数料を差し引いたサブリース賃料をオーナーへ支払うということになります。(下図参照)
参照:イエカレ
つまり、空室で賃料が入らない分は不動産会社であるスマートデイズが保障するという構図だったのです。
当然、空室率が高いわけですから、スマートデイズが肩代わりしなくてはいけない負担が増加し、キャッシュが尽きたてしまいました。
資金繰りをしようとシェアハウスを建てる建築業者からキックバックをもらっていたようですが、その努力は実らず破綻となってしまいました。
スルガ銀行の株価も下落した訳
スマートデイズがなぜ破綻してしまったかについては説明しましたが、なぜスルガ銀行の株価までも下落してしまったのでしょうか?
それはシェアハウスを建てるオーナーへの不正融資が原因です。
つまり本来であれば融資されないような属性の顧客に対しても、スルガ銀行は積極的に不正融資を行なってきたのです。
この行為は営業ノルマを達成させるために社内でも黙認されてきた行為だったようです。
スルガ銀行について詳しく知りたい方は、下の記事を参考にしてください。
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