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外国人観光客は年々増加中!
昨今、外国人観光客が大幅に増加しているのはご存知でしょうか?
インバウンド消費や民泊、爆買いなどの言葉も外国人観光客の増加に伴い生まれた言葉なのです。
実際にグラフで見るとよくわかるのですが、2000年代には年間500万人で推移していた訪日外国人の数が2016年には3000万人までに増加しています。
年々増え続けている訪日外国人の数ですが、なぜ増加しているかというと理由があります。
外国人観光客が増えている3つの理由
①円安による通貨安
まず1つ目の理由は円安による通貨安です。
現在は1ドル114円程ですが、アベノミクス以前には1ドル80円台という時代がありました。
つまり円高の時代があったわけです。
円高だと、日本から海外へ旅行に行く分には割安となりますが、海外から日本に来る訪日外国人にとっては割高になってしまいます。
しかし円安が進んだ現在、外国人旅行者にとって日本に旅行に来ることは割安となったことで、訪日外国人が増加しているのです。
②新興国の経済成長と世界の好景気
もう一つの理由が新興国経済の成長と世界景気です。
新興国経済の成長といえば中国ですよね。
中国のGDP(国内総生産)は日本を越し、アメリカに次いで世界二位の大国となりました。
結果、国民生活も潤い日本のような先進国で消費を楽しむ余裕が生まれたのです。
加えて、米国の成長です。
FAANGを代表する銘柄を中心に米国ダウは、リーマンショック以降、過去最高値を更新し続けました。
米国経済が潤えば、世界中の国々にも波及するため、米国経済の成長が日本に訪日できる外国人の数を増やす事に繋がったのです。
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③国の訪日外国人受け入れ促進
3つ目の理由は、国自体が訪日外国人の受け入れ促進を行なっているからです。
というのも政府は「2020年、訪日外国人旅行者を4000万人に」にするという目標のもと日本を『観光先進国』へと変革させていこうとしているからです。
具体的には交通機関の外国語表記やfree wifiの整備、民泊などの法改正などです。
これら政府の政策と景気がうまく結びついた事によって、訪日客は急速に増え続けています。
インバウンド消費による経済への影響

株価への影響
訪日外国人が増えれば、日本における消費(インバウンド消費)も増えることになります。
この消費は株価へも大きな影響を与えることになります。
つまり外国人向けに物の販売をしている、もしくは外国人に受けの良い小売店の株価は、インバウンド需要をうまく取り込み、株価が上昇しています。
具体的にはドンキホーテや
ビックカメラなどですね。
ドンキホーテは店内の雰囲気や、価格の安さなどから中国の訪日観光客人気らしいです。
このような銘柄は円安になることで、訪日客が増え、その消費で業績を上げるので円安になればなるほど株価が上昇する銘柄であるとも言えますね。
為替相場への影響
訪日観光客が増えると為替相場には円高の圧力がかかります。
当然、旅行で訪れる外国人は自国の通貨を売って日本円を買うことになりますので、少なからずの円高圧力がかかるわけですね。
仮に訪日外国人が増えていなければ、現在の為替水準はもっと円安になっている可能性が高くなります。
ファンダメンタル的な要因で為替取引をしている方は、訪日外国人の増減にも注意を払い、売買の一つの材料としましょう!
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