ドル円と日経平均株価の相関性
基本的には相関関係あり
ドル円相場と日経平均株価には相関関係があります。
この相関関係とはつまり、ドル円が上昇すると日経平均株価もまた上昇するということです。
実際にアベノミクス後の相場では日経平均株価とドル円の上昇がほぼ同じ動きになっていることがわかるかと思います。
よってドル円と日経平均株価の動きは同じ方向で推移するということがいえます。
ただし、これは長いスパンで見た相関関係であり、一日単位でみるとドル円が上昇しているのに日経平均が下落したり、ドル円が下落しているのに日経平均株が上昇するといったことも起こります。
つまり日足ベースでみると相関が崩れる場合があるということです。
ドル円と日経平均株価が相関しなくなるケース
それではドル円と日経平均株価が相関しなくなるケースはどのようなときでしょうか。
様々な要因が考えられるのですが現在は次の2つの要因が多いです。
値嵩株が日経平均を大きく動かす
一つ目は値嵩株か日経平均株価を大きく動かすというパターンです。値嵩株とは株価自体が大きく日経平均株価に与える影響が大きい株の事を指します。
値嵩株になにかしらの悪材料が出て、株価を大きく引き下げるようなことになればその一銘柄だけで日経平均を数百円押し下げてしまうことも十分にあり得ます。
そうなると日経平均株価は実際の価値以上に下落してしまうことになるので、ドル円との相関関係が崩れ、ドル円が上昇しているにも関わらず日経平均が下落してしまうといったことが起こることになります。
【関連記事】値嵩株(ねがさかぶ)とは?値嵩株が日経平均株価を押し下げる!インデックス投資をしている方は値嵩株の動きに注意しよう
米国債の利回りの上昇
また米国債の利回り上昇でも相関関係が崩れることがあります。米国債の利回りが上昇しすぎると機関投資家が機械的に株を売り債権を買うという売買を行うからです。
前回は2018年の10月に米国債10年債の利回りが3.2%まで上昇した際に株価が一気に暴落しました。
参照:楽天証券
この際も利回りの上昇による機械的な売りであったので、ドル円の下げ幅は限定的となり、日経平均とドル円は連動せず相関関係が崩れていました。
株と国債の利回りの関係性については下の記事を参考にしてください。
【関連記事】米国10年債の長期金利が上昇すると米国株は下げる!金利と株は逆相関の関係性?
まとめ
これらの例のように、ドル円と日経平均株価が相関しないケースもありますが、大概は相関関係にあります。
短期的にはどちらか一方が先に動き後からその動きに合わせてもう一方が動き出すということも頻繁によく動きます。
この関係性はトレードにおいて非常に役に立つので、ドル円と日経平均の値動きは必ず見るようにしましょう!
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