シャープ(6753)の株価が下がる理由は!?株価下落の理由は2つ?

シャープの株価下落が止まらない!

シャープとは

シャープといえば皆さんご存知、日本を代表する白物家電を販売している会社でしたね。

でしたと過去形なのはシャープはもう日本会社ではなく外資系の企業になります。

今回はそのシャープについて現在下落基調である株価を見ながらなぜ売られているのかという観点で解説をしていきたいと思います。

シャープは外資系企業

繰り返しますが、シャープは外資系の企業になります。外資系企業とは資本となる株主が国外にいる企業の事を指します。

シャープは業績不振から2016年に鴻海(ホンハイ)精密工業(以下ホンハイ)による支援を受け入れることを決定しました。

ホンハイは台湾のフォックスフォンが持つ企業で、そこのトップ2である戴 正呉氏が現在シャープの代表取締役役を務めています。

当然会社は株主のものとなりますので、取締役も株主の意向に沿った人物となります。

つまりシャープは台湾企業であるフォックスフォンにホンハイを通して買い叩かれたということになります。

このように海外から買い叩かれるイメージがある日本ですが、日本のディズニーランドなどは、逆に日本が海外からブランドを買い取って成功した例もあります。

最近ではゴディバ日本法人がトルコリラの急落により売りに出され、三菱商事などが買取の名乗りを上げていますね。

【関連記事】ゴディバが日本企業により買収!?三菱商事が買収する?買収規模は1000億円!

シャープの株価下落要因は2つ

ホンハイ主導で経営されたシャープですが当初は株価も好調で2017年には5000円台まで上昇したものの、現在は1200円程で推移しています。(2019年1月現在)

チャート画像

この株価の原因は主に2点考えられます。

鴻海手動の経営によるブランド力の低下

まず1つ目は「シャープ」というブランド力の低下です。そもそも「ものづくりの国」として知られる日本は、高品質で性能が良いという世界的な評判がありました。

メイドインジャパンとは一種のブランドだったわけですね。

しかしホンハイ主導になりシャープはものづくりの現場を日本から中国に移すようになったのです。

シャープは8月、60年近い歴史のある八尾工場(大阪府八尾市)で手がけていた冷蔵庫の生産を海外に移すことを決めた。液晶テレビの栃木工場(栃木県矢板市)も、2018年末までに生産を打ち切る。これで亀山工場(三重県亀山市)で生産する一部の大型液晶テレビをのぞき、家電の生産はほぼすべて国内からなくなる。

引用:日経新聞

コストの高い日本国内で生産せずコストの安い中国で生産しコスト削減を図った訳ですね。

加えてシャープは中国国内で拡販プロジェクト「天虎計画」を始めました。

この計画は中国に100万人以上いる従業員を総動員してシャープの液晶テレビをあらゆる販路で売るというものです。

液晶テレビ自体の価格も割引いて、とにかく売って売って売りまくるという計画です。

その結果、「安く手に入る中国製の製品」という認識が付き、シャープのブランド力低下に繋がってしまったのです。

この株価の下落はシャープというブランド価値の毀損が根本的な理由となるのです。

中国における人件費の上昇

2つ目の理由が中国における人件費の上昇です。中国はGDPで日本を抜き経済大国として成長しつつあります。

【関連記事】日本がGDP(国内総生産)で中国に抜かれた3つの理由とは?日本は本当に中国に負けたのか?

当然人々の生活水準も上がっていますので、中国国内では人件費も高騰しているのが現状です。

シャープはコスト削減のために中国に生産拠点を移したにもかかわらず、中国の人件費上昇によってコスト削減効果を受けることができなくなってしまったということになります。

この人件費の問題は中国が成長するにつれて更に売上げを圧縮する要因となるでしょう。

シャープの今後はどうなるのか

それではシャープの今後と株価の行方はどのようになっていくのでしょうか?

ブランドの建て直しが必須

まずはブランドの建て直しが必須です。

実際にシャープ自体もブランドの建て直しが必要だということは認識しており、経営戦略でもブランド戦略をマネジメントし市場開拓を積極的に行っていくことを公言しています。

今後のブランド回復の要にするのが液晶テレビの新ブランド「睿視(ロイシー)」です。

このテレビは人工知能(AI)を搭載しており見る人の好みに合わせて番組をおすすめしてくれるという機能がついています。

ただしAI家電は他の企業も力を入れている分野ですので、差別化は難しいかもしれません。

量より質を目指さなければ未来はない

とにかく量を売るという発想ではなく、質のいいものをそれ相応の値段で買ってもらうという質への転換をしていかなければ今後の成長はありえません。

そのためには今まで日本人が築き上げてきた「ものづくり」文化の精神をホンハイからきた経営陣が持つ必要があるのではないでしょうか。

1 個のコメント

  • シャープ製品は、パナソニックと比べ製品のデザイン一つとっても見劣りがします。例えば商品名で、ヘルシオより
    ビストロの方がコックさんのイメージが沸きませんか?
    シャープはテレビにこだわり過ぎです。他に空気清浄機の分野も一流なので、ビジョンを広げて大気汚染を緩和する、清浄にするなどの人が生きていく上で不可欠な開発をして下さい。既に色々な企業が着手していると思いますが、先を行く革新的な開発をして欲しいと思います。これから伸びる開発のテ-マは「災害から救う」、あるいは「難病から救う」ではないでしょうか。まだまだ開発・改良の余地はたくさんあります。シャープの奮起を期待しています。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です