目次
FXのスワップポイントとは
FX(外国為替証拠金取引)には2つの利益がある
FX取引で利益を得る方法は2つあります。1つ目は為替差益です。これは通貨ペアを売買したときの差額で利益を得るという通常の取引で発生する収益のことです。いわゆるキャピタルゲインです。
2つめはスワップポイントと呼ばれるものでスワップ金利ともいわれています。このスワップポイントは株でいうところの配当に近いものであり、2国間の金利差によって得られる収益となっています。
2国間の金利差による収益がスワップポイント
FX取引では、金利の高い通貨を買って金利の低い通貨を売ると、金利の差額分のお金をスワップポイントとして受け取ることができます。
例えば金利が2.25%のオーストラリアドルを買い、金利が0.1%の日本円を売ると2.15%の金利差を貰うことができます。

参照:外為オンライン
この異なる2通貨間の金利差のことを『スワップポイント』といいます。金利差が大きければ大きいほどスワップポイントを多くもらうことができます。
スワップポイントの見方
参照:GMOクリック証券
上の画像の赤で囲まれている箇所がスワップポイントになります。この数字はすべて円換算になりますので、例えば一番上の米ドルであれば「買い」注文で一日69円のスワップポイントが付く計算になります。
スワップポイントのメリット
毎日不労所得を得ることができる
スワップポイントは金利が変わらない限り、毎日一定額を受け取ることができます。これはいわゆる不労所得というもので何もしなくても入ってくるお金になります。
このスワップポイントを目的にFX取引を行っている人も割と多く、人気通貨としてはスワップポイントが高い南アフリカランドやトルコリラなどが有名です。
スワップポイントのデメリット
金利の低い通貨だと逆にスワップを支払わなければいけない
スワップポイントは二か国間の金利差により発生するものです。高い金利の通貨を買えばスワップポイントを得られますが、逆に低い金利の通貨を買い高い金利の通貨を売るとスワップポイントを支払わなくてはいけなくなります。
よって先程のスワップ表一覧で「-」が付いている通貨ペアは、スワップポイントを毎日支払わなくてはいけなくなります。
スワップポイントを支払わなければいけない通貨での長期保有は控えるようにしましょう。
スワップポイントが高い通貨はリスクがある
新興国などの金利が高い国の通貨は必然的にスワップポイントも高くなります。
しかし金利が高い分リスクも高くなります。例えばスワップポイントが高いことで知られているトルコリラは10年前に1リラ80円でしたが、現在では1リラ20円程までに下落しています。
いくら高いスワップポイントを貰ったとしても元本が減ってしまっては元も子もありません。スワップポイントが高い通貨はこのようなリスク要因があることを認識し、あらかじめその国の政治状況や財政状況を把握しておくようにしましょう。
トルコリラがなぜここまで下落しているのを知りたい方は下の記事を参考にしてください。
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