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損切り後の精神状態
損切りをすると怒りや、悔しさ、後悔を強く感じるかと思います。人はそのような感情を心に抱くと精神的に不安定になってしまいます。
もしそのような感情を抱かない方は、すでにプロの領域に達している方です。
精神的不安を感じると冷静な判断が出来なくなってしまい、トレードでも普段ではあり得ない売買をするようになってしまいます。
今回は損切りによって精神が不安定になってしまった時に精神を安定させる方法を紹介していきたいと思います。
損切り後、即エントリーしてしまうようなら要注意
まずは一番やってはいけない損切りから見ていきましょう。
仮にあなたが損切り後に、すぐ同じ方向へエントリーしてしまうようであれば注意が必要です。
損切りしたにも関わらず同じ方向に即エントリーしてしまうということは、実質的には損切りをしていないということになります。
損切りをしないということは1度の負けで再起不能になる可能性があり、投資で長期的に勝ち続ける事が難しくなってしまうのです。
損切りが苦しい原因はプロスペクト理論で説明できる
なぜこのような不合理な行動を人間が取ってまうのかという事をプロスペクト理論の「損失回避の心理」によって説明する事ができます。
損失回避の心理とは、人は利益を得る場面では 「確実に利益を手に入れること」 を優先し、反対に損失を被る場面では 「最大限に損失を回避すること」 を最優先にしてしまう傾向にあるというものです。
つまり損切りができないということは、その損失を回避する方法が唯一、ポジションを持ち続け利益を出すということしかなくなるからです。
損失を回避するために持ったポジションが更に損失を悪化させてしまうというのはなんとも皮肉なものです。
プロスペクト理論について更に詳しく知りたい方は、下の記事を参考にしてください。
⇒プロスペクト理論とは!?投資で損切りができない心理を解説!
損切りした時の精神を安定させる3つの方法
次に紹介する3つの方法は不安定な精神状態を安定させるものです。精神が不安定になった際は、この方法を試してみてください。
残っている資産に集中する
損切りをした際はどうしても失った金額に意識が向かってしまいます。失ったお金を考えれば考える程、マイナスな思考に陥ってしまいますよね。
しかしその失った金額に意識を向けるのではなく残った資産に意識を向ける訓練をしましょう。例えば資産10万円を運用しており1万円の損失を出してしまったとします。その時に失った1万円について後悔するのではなく、残りの9万円を使って次にどのような売買を行うかを考えるようにしましょう。
これは簡単なようで意外に難しいため、慣れるまでは訓練のつもりで意識的に何度も繰り返すようにしましょう。
損失を受け入れる努力をする
損失を受け入れることは非常に難しいことです。しかし投資をする上では損失を受け入れることが必須となります。プロの投資家はこの損失を受け入れるということを息を吸うように容易に行うことができます。
これも経験を積み上げていくことが必要となりますが、投資をする上での損切りというものは会社経営における「必要経費」だというような認識で投資を行いましょう。
企業が利益を出す上で先行投資や設備投資費用など初めはどうしても赤字経営となります。投資においてもトータルで勝つという結果を目指す上で、損切りは避けることができないのです。
損切りを避けようとするのではなく常に受け入れるという姿勢で投資を行いましょう。この意識を持つか持たないかでその後の成長度合いが変わってきます。
しばらく取引から離れる
負けが続く時はしばらくの間、取引から離れることも必要になります。勝てない時というのは必ずきます。勝てない時に取引をしても良いことはありません。
そのような時は無理せずに相場から離れる時間を作るようにしましょう。
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