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今後成長するテーマとは
成長するテーマ株とはその時代における生活スタイルや価値観を大きく変えてしまう企業のことです。私たちの生活スタイルや価値観に大きな影響を与えるからこそ、その分企業の成長も大きく、株価も何十倍にもなる可能性があります。
少し前のテーマ株はApple株
少し前のテーマ株だと米国のAppleが一つのテーマ株として考えられます。Appleはスマートフォンという高機能な携帯電話を発明しました。
現在ではスマートフォン1つでカメラ、音楽、インターネット、ゲーム、動画、電話、決済など様々なことを行う事が出来き、私達の生活スタイルを大きく変えました。
その結果、Apple株はここ10年程で株価が何倍にも上昇しています。創業時の株価は1ドルなので、創業からだと223倍になったということです。
参照:アップル株価
このような株に創業当初から投資するのは難しいとしても、Appleであれば「スマートフォン」というテーマが話題になった10年前に投資する事は十分に可能です。
「スマートフォン」のように私達の生活を大きく変えてしまうような銘柄を探すには、今後発展していくであろう新しい分野(テーマ)を積極的に探していく必要があります。
今回は今後大きな発展が見込まれている5つの分野(テーマ)を紹介していきたいと思います。
厳選おすすめ株式テーマ5選
今後考えられる株式テーマは次の5つです。どれも一度はニュースや新聞などで見聞きした事があるのではないでしょうか?
人工知能(AI)関連
人工知能は今までそこまで話題になっていませんでしたが、人間の脳を模したニューラルネットワークを駆使したディープラーニング(深層学習)が登場した事により話題となり始めました。
ディープラーニングとは人によるインプットなしに人口知能が自ら学習し、進化を遂げていくということです。そこまでいくともう人間要らないじゃん?と思えちゃいますよね。
そうなんです。ディープラーニングの深層学習が高度化すると現在では人間がやっている単純労働がなくなり仕事がなくなってしまう可能性があるのです。
実際にメガバンクは、事務作業などの単純労働を自動化するため採用人数を大幅に減らす事を発表しました。
三井住友銀行は業務の効率化を後押しするソフトウエアの活用で、2020年3月末までに1500人分(300万時間分)の業務量を減らす。データ収集や入力など人手に頼る作業を自動化する。無駄な業務の削減や重複する作業の集約で、人材をより生産的な分野に振り向けて業務効率の向上につなげる。
引用:日経新聞
ただこの人工知能がロボット技術などと結びつくと製造業などに飛躍的な生産性の向上をもたらすので今現在、非常に注目されている分野になります。
IoT関連
「IoT」はInternet of Thingsの略です。直訳だとモノのインターネットと訳すことができ、あらゆるモノがインターネットに接続されることを意味します。
モノとは家電、自動車、建設機器、産業機器などのことです。これらがインターネットに接続され情報を送受信することで情報がデータ化され、新たな付加価値が生み出されるのです。
例えば家電を使う時間や回数のデータをインターネット経由で取り込み、そのデータを次の商品開発に活かすことなどが考えられます。これらのデータはビックデータと呼ばれ、新たな商品開発やマーケティングなどで使われています。
このIoTの分野に初期の段階から目をつけたのがソフトバンクで、2016年にはIoTで必要となる半導体を作るイギリスの半導体設計大手アーム・ホールディングスを買収しました。
ソフトバンクグループは18日、英の半導体設計大手アーム・ホールディングスを約240億ポンド(3兆3000億円強)で買収すると発表した。日本企業による海外企業へのM&A(合併・買収)では過去最大。スマートフォン(スマホ)用CPU(中央演算処理装置)などに広く使われるアームの半導体技術を取り込み、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT事業の布石にする狙いだ。
引用:日経新聞
ソフトバンクは今後、携帯のキャリアとしてではなくIoTの分野で大手と呼ばれる存在になっていくかもしれません。
フィンテック関連
フィンテックとは金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。技術とは主にIT技術のことです。実は金融とITは非常に相性が良く、現在様々な金融の分野でフィンテックの技術が使われています。
その代表格がスマートフォンによるモバイル決済です。現在、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン単体で決済ができるようになりました。
モバイル決済は財布なしでも買い物ができ非常に便利で、今後益々社会に浸透していくと考えられるでしょう。私達が現金を使わなくなる日も近いでしょう。
また自動で家計簿が作れるクラウド家計簿などもフィンテックの代表例です。最近だとマネーフォワード(3994)というクラウド家計簿サービスを提供する企業が上場し話題になりました。
このマネーフォワードは家計簿以外にもフィンテック技術を駆使したサービスを提供しています。その中で面白いサービスが「しらたま」です。
知らないうちに貯金ができるというアプリなのですが、ご興味ある方は下の記事を読んでみてください。
自動運転関連
自動運転は文字通り人間の操作なく車を運転することができる技術です。日米欧の大手自動車メーカーが揃って開発を進めているほか、業界の垣根を越えてグーグルやアップルなどの企業も市場に参入しています。世界でトップクラスの有力IT企業が参入する程、それだけ開拓しがいのある分野だということですね。
日本においては安倍政権が、東京五輪開催年の2020年をひとつの区切りとして自動運転車の普及促進に向け積極的に取り組む姿勢を示しています。
このような流れを受け、日経企業でもソフトバンクとトヨタが自動運転の分野で連携し、新会社を設立することを発表しました。
ソフトバンクグループとトヨタ自動車は4日、自動運転技術などモビリティー(移動手段)に関する新たなサービスで提携し、共同出資会社を設立すると発表した。自動運転車を使った配車サービスなどの分野で協力する。
引用:日経新聞
自動運転は今後ますます話題となっていくでしょう。
がん免疫療法関連
人の死因トップ1である「がん」。このがんを治療するための「免疫療法」というものの開発に様々な企業が参入しています。
がんの治療というと、抗がん剤や放射線を思い浮かべるかもしれません。しかし、そのようなものに頼らず、自分の身体の中に存在する免疫力を使ってがんの治療をするのが「がん免疫療法」です。
このがん免疫療法が確立されれば、間違いなく私たちのライフスタイルは変わることとなります。
現在この分野を進めている企業が、
- アステラス製薬(4503)
- 武田薬品工業(4502)
- 小野薬品工業(4528)
などの日本の大手製薬会社です。
一回の投与で100万以上かかるがん治療薬品の「オプシーボ」などが国の財政を圧迫している現状も考えて、個人的にもこの「がん免疫療法」が早期に確立されることを願います。
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