米中貿易摩擦をわかりやすく解説!米中の貿易戦争による株価や経済への影響は!?

そもそも貿易摩擦とは

今回は米国と中国間における貿易摩擦について、わかりやすく解説していきたいと思います。

最近は、米中間の緊張が非常に高まっていますよね!

米国が中国に対する関税を発動し、それに対して中国が報復関税で対抗するという全く出口が見えない状態へと陥っています。

まったく終わりが想像できない米中貿易摩擦ですが、そもそもなぜこの貿易摩擦が起きてしまうのかという点から考えていきましょう!

貿易摩擦は輸出入のバランスの不均衡が要因!?

貿易摩擦とは輸出入のバランスが悪くなることにより生じる経済的な問題のことです。

どちらか一方が得をして、どちらか一方が損をする状態になってしまうため、損をしている側が「なにかしらの行動」を起こすことによって貿易摩擦へと発展します。

「なにかしらの行動」とは具体的にどちらか一方が関税を引き上げるなどして報復措置をとることです。

米中貿易摩擦の場合、先に米国側が中国から輸入する製品に対する関税を引き上げましたよね。

これは中国が米国に輸出する際に、余計なコストである関税が発生することになりますので、中国側が貿易で不利になってしまうということです。

貿易赤字が引き金となる

貿易摩擦は過去の例からも貿易赤字が引き金となり2カ国間で軋轢が生じます。

貿易収支とは輸出から輸入を引いたもので輸出が多ければ貿易黒字になり、輸入が多ければ貿易赤字となります。

輸出が多いということは国内から海外へモノが輸出され、国内にお金が入ることになります。

これは海外からお金が入るということなので国としては儲かるということですね。

逆に輸入が多くなると国外からモノを輸入することになるので、国内のお金が流出してしまうことになります。

これは海外にお金が流出していしまうということなので国としては損をしてしまうということです。

つまり貿易赤字とは、自国からお金が海外へ流れてしまった結果、国内のお金回りが悪くなり、経済が停滞してしまうことなのです。

更に貿易赤字は国内の通貨が市場に出回るという点で、自国通貨安を招き逆に貿易黒字は自国通貨高を招きます。

「貿易収支とは」の画像検索結果
参照:FX攻略

米中貿易摩擦

米国と中国の貿易摩擦は従来の貿易摩擦と異なる

説明したように貿易摩擦とは貿易収支の赤字による不均衡から生じます。

歴史を見てみると1970年代、日本が米国に対して自動車を大量に輸出したことで日米貿易摩擦となったという歴史もあります。


参照:日経新聞

日本バッシングとして当時日本製の自動車を壊し、抗議するということが社会現象になりました。

これは米国側から日本へ資金が流れ過ぎてしまった結果、米国人にとって不利益が生じ社会的な不満が爆発した事が要因となります。

詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください。

【関連記事】日米貿易摩擦をわかりやすく解説!自動車が原因で貿易摩擦は激化する?

ただ今回の米中貿易摩擦に関しては以前の日米貿易摩擦のような状況と少し事情が異なります。

というのも従来の貿易摩擦は社会的な不均衡による要因から貿易摩擦へと発展していましたが、米中貿易摩擦に関してはその原因が根本的に異なるのです。

米中貿易摩擦の原因

結論から申し上げると、米中貿易摩擦の原因は中国による米国の知的財産権侵害を発端としています。

つまりトランプ大統領は米国の知的財産権を侵害している中国に対して、関税を引き上げることによって報復しているということになります。

トランプ大統領は表向きには貿易の不均衡という名目で訴えていますが、本来の目的は別にあるということですね。

実際に中国企業と米国企業は知的財産権を巡って泥沼の訴訟争いを繰り広げています。

というのも中国経済が成長するにつれて、中国企業は米国企業製品を模倣した商品を開発するようになりました。

最近発売された「iphoneX」とファーウェイが発売した「P20 Pro」を見比べてみると、どれだけ酷似しているか分かると思います。

◆ファーウェイ

参照:BCNR

 

◆apple

参照:apple

中国市場は米国企業が今後開拓していきたい市場であり、模倣品の存在は将来の米国産業にとっても大ダメージになるため米国としても中国の知的財産の侵害を許容できなかったのです。

この知的財産の侵害に対する対抗措置として米国は中国製品に関税をかけたのです。

米中貿易摩擦の影響

米中貿易摩擦が激化すると、当然中国の売上げが高い企業の売上げが減少します。

米中間の関係悪化から、米国の追加関税や、中国側の外国企業締め出しなどネガティブな材料が連想されるためです。

実際に中国の売上げ割合が大きいアップル株はここ1年で230ドル台から140ドル台まで下落しました。

チャート画像

アップル代表のティムクック氏もこの株価の要因は中国におけるiPhone販売数の低下であると会見で述べています。

【関連記事】appleの株価はなぜ下落しているの?米中貿易摩擦が大きな影響!?

市場においては貿易摩擦の懸念が高まれば高まる程、中国関連銘柄に大きな売りが入る事になるといえるでしょう。

一方為替市場では、リスクが高まると円が買われる傾向にありますので、円買いドル売り圧力が増すことになるので、米中貿易摩擦が激化するにつれて円高ドル安方向へ動くと考えられます。

なぜリスクが高まると円が買われるかという理由については、下の記事をご覧ください。

【関連記事】リスク回避でドルが売られ、円が買われるのはなぜ?円高になる2つの理由を元為替ディーラーが解説!

米中貿易摩擦の今後はどうなる?

今後中国側が知的財産の侵害に対して柔軟な対応策をとらなければ、この貿易摩擦が改善されることはないでしょう。

中国側としても国の企業を守るため、国内企業の成長を妨げるような規制をしたくはないはずです。

しかし、中国にとってドル箱でもある米国への輸入に関税を課せられることは、国内経済にとって非常に大きな影響を与えることになります。

よって中国側がなんとか米国に対して落としどころを打診していくという状況が続くと考えられます。

現段階で中国側が合意できない点としては2点あり、1点目は米国との合意後にすぐに今まで課されていた関税を撤廃してほしいということと、中国側が合意条件を破った際に課される条件の緩和です。

一方トランプ氏も自分の支持率が下がると、国民からの支持獲得のために中国に対して更なる追加関税を課す可能性もあります。

元々トランプ大統領は米国第一主義を掲げて、票を取ったという経緯があるので、そのような米国ファーストの政策を行うと支持が上がるためです。

ただトランプ大統領としてもそこまで中国との合意に急いでいるわけはなく、気長に待つとの声明を出してもいます。(これも一種の戦略かもしれませんが)

2カ国共にすぐに決着をつけようと考えているわけではないので、この貿易摩擦は今後も暫くの間継続していくと考えられます。

2020年までには貿易摩擦は解消?

長期化するといっても、米中の貿易摩擦は2020年を目途に解決している可能性が高いと言えます。

というのも現在の貿易摩擦はトランプ大統領が次の大統領選で当選するため、中国との貿易交渉を有利に進めたいという思惑があるからです。

中国に対してい優位な態度を示し、2020年の大統領選挙で国民の支持を得たいということですね。

ただ逆に、2020年の大統領選までに米国にとって優位な交渉条件にならないようであるならば、トランプ大統領は更なる制裁に踏み込むことが予想されるでしょう。

今現在はお互いに関税率の引き上げをするといったレベルですが、貿易自体一切行わないという手段もまだ残されているのです。

米中関係においてはまだまだ予測できない政治リスクが突発的に生じる可能性が高い問題ですので、今後のメイントピックになっていくでしょう。

 

 

 

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