目次
権利落ち日に株価は下落する
皆さんは株主優待目的で株を買ったことはありますでしょうか。
殆ど多くの銘柄は、基本的に権利落ちした日に株価が下落することになります。
私はラーメンが好きなので山岡家(3399)を保有していますが、7月の権利落ち日後に山岡屋の株価は6%程下落していました。
このように権利落ち日は株価が下落してしまうので結局、優待目的で株を買い株価の変動を受けるより、欲しい優待の商品や権利を直接買ってしまった方がいいのではないか?という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実はこの株価変動を受けずに株主優待をもらう方法があるのです。
この方法はつなぎ売りと呼ばれるもので、株の空売りを利用したものになります。
つなぎ売りとは
つなぎ売りとは株の空売りと現物のポジションを持つことで、株の値動きによる損益を相殺させるというものです。
よって権利落ち日の前にあらかじめ信用で保有している株式の売りポジションを持つことになります。
参照:ZAI
上の図の例で言えば、株価が1500円で買いと売りポジションで株を保有することにより、株が下落しても買いポジションではマイナスが出ますが、売りポジションではプラスがでますので、トータルの利益はプラマイゼロとなるというわけです。
このようにつなぎ売りをすることで、株価の変動による損失を抑え、株主優待を得ることができるようになるのです。
つなぎ売りのメリット
権利落ち日の価格下落を防ぐことができる
先ほども申し上げたとおり、基本的に権利落ち日後は優待目的で買った投資家などの売りがはいるため株価が下落する傾向にあります。
つなぎ売りをすることで、この下落分の差益を取ることができるようになります。
つなぎ売りのデメリット
しかしながらこのつなぎ売りにもリスクがあります。銘柄によっては逆日歩という手数料がつくことによりとんでもない手数料を支払わなくてはいけなくなってしまうケースなどがあります。
逆日歩手数料がかかりマイナスになる可能性がある
逆日歩とは株を借りた際に、支払う手数料です。
信用売りでは証券会社から株式を借りて売りポジションを建てるのです。
証券会社も貸せる株数に限りがある自社で貸せる株がなくなると機関投資家や日本証券金融株式会社から株式を借りてきます。
この株を借りる際にかかるレンタル料金が逆日歩です。
証券会社や日本証券金融株式会社の株式の在庫がなくなればなくなるほどこの逆日歩コストは上がっていきます。
つまり株主優待が魅力的でつなぎ売りしたいという人が多ければ多い程、その銘柄は品薄になり逆日歩コストがかさむのです。
あまりにも逆日歩が高くなってしまった場合は株主優待をもらう以上の損失になってしまいます。
ですので株主優待の価値が逆日歩などのトータルコストを上回るように事前にしっかりと確認した上でつなぎ売りをするようにしましょう。
高度な知識を必要とする
またつなぎ売りは比較的高度な知識を必要とします。
証券会社のなかでも、空売りできる銘柄とできない銘柄があり、それらを把握できるだけのリサーチ能力も求められることとなります。
よって投資経験がまだ浅い方には、逆日歩のことも考えれる中々、おすすめはできません。
まずはFX取引などで、ショートを振り、売りから入るということに慣れることからはじめてみてはいかがでしょうか。
【関連記事】リーマンショック級の世界恐慌でも儲ける人はいるの?下げ相場で儲ける3つの方法とは!?
コメントを残す