目次
FX取引は危険なのか
FXとは
FX(外国為替証拠金取引)とは自己資金以上の資金で外国為替の取引ができる金融商品です。
詳しくFXについて知りたい方は、下の記事をご覧ください。
FXと聞くと「危険」、「ギャンブル」、「自己破産」といったあまりいいイメージを持っていない方もいるかもしれません。
しかしそのような危険なイメージはごく一部の危険な取引をしてきた人達をマスコミが面白おかしく取り上げたにすぎません。
健全な運用をすれば危険ではない
リスクマネジメントをしっかりすれば、FXは非常に使い勝手が良い金融商品になります。今回はなぜFXが世間から「危険」と思われるようになってしまったのかという理由を説明したいと思います。
FX取引が危険といわれている理由は3つ
- 自己資金に対してハイレバレッジの取引をしてしまう
- ボラティリティーが激しい通貨で取引してしまう
- かつてのレバレッジ200倍の名残
自己資金に対してハイレバレッジの取引をしてしまう
FXが危険といわれる1つの理由がレバレッジ制度にあります。現在FXは自己資金の最大25倍の取引をすることができます。
この25倍のレバレッジは非常に高く、まだ運用を始めて間もない方には大変危険です。レバレッジを上限まで引き上げて取引をすると一度の負けにおけるドローダウンが大きくなってしまうからです。この25倍という設定は、ほぼギャンブルといっていいレベルです。
実際に金融庁が現在25倍のレバレッジ上限を今後規制するという話もでています。(今のところは動きなし)
金融庁は外国為替証拠金(FX)取引で、25倍としている証拠金倍率(レバレッジ)の上限を事業者ごとに変える方針を固めた。相場急変に耐えられる経営体力を持っているか厳しく評価し、健全性の低い事業者には自己資本の積み増しや倍率の引き下げを求める。健全な事業者に取引が集まれば、業界の淘汰が進みそうだ。
引用:日経新聞
またFX取引では負けを取り返すための勝負をする人が非常に多いです。というのもFXではレバレッジにより、簡単にロットを引き上げる事が出来るからです。
つまり負けを取り返すためにロットを引き上げて再度エントリーするという最低最悪なトレードができてしまうのです。
ボラティリティーが激しい通貨で取引してしまう
またFXの一部の通貨のボラティリティが非常に高いです。例えばポンドやスイスといった通貨は値動きが荒く、逆指値を置いたとしても数十pipsすべって約定してしまうこともあり得ます。
株式投資ではある値幅まで上昇、下落するとストップ高もしくはストップ安となり値動き自体が停止しますが、FXにおいてレートが停止することはありません。結果、損失ができずに損失が膨らみ続けロスカットになってしまうのです。
かつてのレバレッジ200倍の名残
今でこそ25倍というレバレッジになりましたが、かつては200倍というレバレッジでFX取引をすることができました。この時期はFX取引の仕組みができたばかりで規制などなく、投資家を保護するという考えがまだない時期でした。
200倍のレバレッジで過度なリスクを取り、追証になってしまった人がこの時期には多くいるでしょう。追証とは自己資産以上の損失をしてしまった人です。追証になるとFX会社に不足分を払わなければいけないのです。
払えない場合は負債となるか、FX会社と泥沼の裁判争いをしなくてはいけません。そういった出来事もあるためFX=借金というイメージがあるのです。
まとめ
レバレッジを上げすぎてはいけない
FX取引が危険だと思われている理由を挙げていきましたが、そのイメージを作ったのは過度なリスクを取りギャンブルとしてFX取引を行っていた人達だったと理解していただけたかと思います。
裏を返せば、過度なリスクを取らなければ危険ではないということです。過度なリスクとはつまりレバレッジをあげることです。レバレッジを効かせるにしても3倍、最大に引き上げるとしても5倍程度に留めるようにしましょう。
FX取引での現物資産ヘッジ
例えば1ドル=100円の時に日本円100万円の為替ヘッジをしたいとします。その際、FX取引で1万ドル(100万円)を持つ場合の証拠金はたったの4万円で済みます。つまり現物日本円を100万円もち、FXでドル円を1万ドルロングで持てば為替ヘッジができるというわけです。
ドル円が上昇し、現物で持っている100万円の価値が下がったとしてもFXで持っている1万ドルの価値が上がるのでトータル損益はプラマイ0になるということです。FX取引ではこのような使い方も一つの戦略として利用できます。
闇雲にロットを引き上げハイレバレッジな取引を行うのではなく、FXをリスクヘッジの1つの手段として使ってみてはいかがでしょうか?
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