ファンドラップとは
投資一任運用サービスのことです。商品として金融商品を買うというよりもサービスとして契約するというイメージです。
資産をプロに任せすべてを一任するのです。
ファンドラップはサービスを契約する前にはどれだけのリスクを取るか、また為替ヘッジをするのか、オルタナティブやオプション等を含むかなどあらかじめ自分の意向を証券会社伝えることができます。
そして事前に伝えた運用方針でプロに運用してもらうことができます。
投資信託との違い
投資信託も資産を任せて運用してもらうという意味ではファンドラップと投資信託は同じではないかと感じるかもしれません。
しかしこの2つは明確な違いあります。それは投資信託は商品であり、ファンドラップはサービスであるという点です。
サービスなので、携帯電話をソフトバンクなどのキャリアと契約するのと本質的には同じことなのです。
また投資信託に関してはどのような投資信託かあらかじめ自身で内容を知った上で購入します。
例えばアジア地域に特化した分配金の良い投資信託であったり、AIを扱っている企業を中心に取り扱っている投資信託であったりと、投資信託を選ぶ際には投資の意思決定が必ず行われます。
一方ファンドラップではこうした意思決定が必要ありません。
事前に証券会社へご自身の運用方針さえ伝えておけばその方針に合わせて運用をしてくれます。
まさに証券会社に投資を一任、運用をプロに丸投げしてしまうのです。
ファンドラップが誕生した経緯
ファンドラップは2015年ぐらいか大手の証券会社を筆頭にサービスとして提供されるようになりました。
その誕生した経緯としては店頭証券会社の無理な営業方法にあったと考えられます。店頭の証券会社はネット証券とは違い手数料が高いです。株だったら売り買い往復で2%弱、投資信託であれば購入手数料3%、信託報酬1%といったところでしょうか。
基本的に営業マンは含み益が出ている銘柄に関しては利益を確定させ、新しく出た投資信託に乗り換えさせようとします。この循環を何度も行い手数料の3%を売買の回転率を上げ徴収するのです(ここはかなり営業マンに依りますが、ちゃんとした客目線の営業マンもいます)
このことに危機感を覚えた金融庁は業界全体として投資信託の回転売買に対して注意喚起をするようになりました。
少し前によく売られていた過分配(タコ足)の投資信託など今は業界としてかなり売り辛くなってるようです。
こういった背景で、お客様の資産を長期的に運用しwin-winの関係を築いていこうという考えのもと誕生したのがファンドラップなのです。
ファンドラップのメリットとデメリットまとめ
メリット
- プロがポートフォリオの管理をしてくれる
- 購入手数料がかからない
- 運用方針を途中でも変更できる
デメリット
- 投資の知識が身につかない
- 儲からなくても手数料が発生してしまう
- すぐに解約することができない
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