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株主優待を貰って楽しい優待生活を送ろう
今回は株主優待を賢くもらう方法を紹介したいと思います。家族内で複数人、証券口座を持っている場合はあえて口座を分けて対象銘柄の株式を保有することをおすすめします。
株主優待制度の趣旨
そもそも株主優待制度は「多くの人に株主になってもらう」という趣旨のもと始められました。多くの人に株を持ってもらえば、企業の認知度も上がりますし業績が悪くなったり何かしらの不祥事が起きた際も一気に売り込まれるということを防ぐことができるからです。
しかしこの制度自体は世界的にみるとかなり特殊なのです。というのもアメリカなどでは株主優待制度自体あまり使われていないのです。
米国においてはスターバックスコーヒーなど、一部の企業でしか株主優待制度は導入されていません。また日本の株主優待は海外に住んでいる株主に送付されないため日本の優待制度は海外の投資家からあまりよく思われていません。
そういった意味で海外に住んでいる株主にはあまり良い制度だとは言えませんが、日本在住かつ小口で株式運用をする方には本当に優遇されている制度となっています。
特に家族間で口座を分けて持った場合、優待利回りはグッと高まりますよ!
口座を分けたほうがお得な理由はなぜ?
最低単元株で複数口座持つほうが還元率が高い
株主優待制度は最低単元株で保有した場合の方が優待利回りが高くなる傾向にあります。例えばかっぱ寿司を経営するカッパ・クリエイトホールディングス(7421)の株主優待内容を見てみましょう。
◆カッパ・クリエイトホールディングス(7421)株主優待
※カッパ・クリエイトホールディングス(7421)の株価は1,386円→100株138,600円
2018年9月14日株価参照
- 100株 = 年間 6,000ポイント 6,000ポイント/138,600円=優待利回り→4.32%
- 1,000株= 年間 12,000ポイント 12,000ポイント/1,386,000円=優待利回り→0.086%
- 2,000株 =年間 24,000ポイント 24,000ポイント/2,772,000円=優待利回り→0.086%
これを見てなにか違和感を感じるかもしれません。実は株式数が増えれば増えるほど優待利回りが低下してしまうのです。カッパ・クリエイトホールディングスに限らず、日本の多くの企業がこのような株主優待制度の設定にしています。
この例だと優待利回りは最低単元の100株で保有した場合が4.32%と一番利回りが高く1000株、2000株と保有するとなんと1%以下まで低下してしまうのです。つまり株式数を増やしてもその増やした株数に応じた株主優待券の還付を受けることができないということになります。
株主優待制度は「多くの人に株主になってもらう」という趣旨があるので、最低単元株である100株が一番利回りが良くなっているのです。
よって家族間で証券口座を持っている場合は、最低単元の株式数を家族内で分けて買ったほうがお得になります。カッパ・クリエイトホールディングスの例ですと、家族が4人いて一人100株ずつ口座を分けて株式を保有した場合、400株で1000株保有した時と同等の24000ポイントの株主優待を貰うことができるのです。
株主優待券狙いの銘柄は、家族間で口座を分けて保有するようにしましょう。
口座を分けた際のデメリット
100万円以上の贈与だと贈与税がかかる
家族間で口座を分けて株式を保有する場合は、資金の移動に注意しましょう。他人に資産を贈与する場合、年間で110万円を超えた金額に対しては贈与税がかかってきます。
あげる側は何人にでも贈与することが可能となりますが、もらう側は110万円となっていますので、110万円の範囲で贈与を行うようにしましょう。
NISA口座も年間120万円の枠なので、贈与税の非課税枠と組み合わせると使いやすいですね。
参照:アセットキャンパス
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