新興国通貨が下落しているのはなぜ?アルゼンチンペソ対ドルで年初から50%安!

新興国通貨が軒並み下落

現在新興国通貨が軒並み下落しています。トルコリラの下落に始まりアルゼンチンペソに関しては、2018年の年初から下落率が50%に達しています。

アルゼンチンペソ以外にも南アフリカランドやインドのルピー、ブラジルレアるなど今年に入ってからの新興国通貨の下落は著しいです。今回はなぜ新興国通貨がこのような下落を立て続けにしているのかを説明していきたいと思います。

参照:日経新聞

アルゼンチン政策金利を60%に!

アルゼンチン中央銀行は通貨の下落を受け政策金利を60%に引き上げました。この政策金利を引き上げるということはアルゼンチンペソを1年間保有した場合60%の利子をもらうことができるということです。

つまり100万円アルゼンチンペソを保有すれば、来年には160万円になってくるということです。

当然金利が上がれば多くの投資家がペソを買いにくるので、ペソの下落を止めることができます。そういった目論見からアルゼンチンの中央銀行は政策金利を60%まであげたのです。

しかしこの政策金利60%というのは異常です。そもそも60%の利子をアルゼンチン政府が毎年返せるとは思えません。

裏を返せば60%という異常な金利にしない限り、アルゼンチンペソは買ってもらえない程信用力が低下している状況と言うことができます。

新興国通貨の下落要因は2つ

さてアルゼンチンの状況も含めて、こうした新興国の下落要因はなんでしょうか。この新興国通貨の下落要因は2つあげることができます。

  1. 米国の利上げによる新興国からのマネー流出
  2. 米国第一主義によるカントリーリスクの高まり

米国の利上げによる新興国からのマネー流出

まず1つ目の理由が米国の利上げです。リーマンショック以降、米国は経済を活発化させるために低金利政策を行なっていました。

米国の政策金利が低いとドルで資産を持つ旨味がなくなってしまうので、リーマンショック以降はドルを売って金利が高い新興国通貨を買うという流れが起こっていました。

しかし米国経済も回復し、利上げを行える状態になると信用力のあるドルが買われ新興国通貨が逆に売られるといった逆流現象が起きます。

米国の金利は現在3%近くまで上昇し、ドル高傾向です。更に基軸通貨であり世界の決済で使われる「安全なドル」を買いたいという流れが起こるのも当然ですね。

参照:Investing.com

このような理由から新興国通貨が売られドルが買われるといった現象が起こり、新興国通貨に対しての売り圧力が強くなっているのです。

米国第一主義びよるカントリーリスクの高まり

2つ目の理由はトランプ大統領以降の米国第一主義によるカントリーリスクの高まりが挙げられます。

現在の米国は自国第一主義です。その姿勢が保護貿易主義や他国に対する高圧的な態度へと繋がっています。

そういった姿勢が市場においてカントリーリスクとして捉えられることにより、新興国通貨の売りを加速させています。

実際にトルコのクーデターに加担したとされ囚われた米国人牧師の解放を巡り米国とトルコ間でのカントリーリスクが高まっています。

米国が牧師の解放を行うよう圧力をかけ、その圧力に対してトルコも反発するといった構図ができています。その緊張からトルコリラは売り込まれ現在では17円台まで下落している状況です。

まとめ

以上2つのリスク要因から新興国通貨は売り込まれており、今後も状況が変わらない限り下落する可能性が高いと考えられます。

南アフリカランドやトルコリラなどの新興国通貨を買おうと考えている方は注意しましょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です